22日の冬至を前に、長野市西部の農産物直売所が、冬至に食べると風邪をひかないとされるカボチャを売り出している。信州新町の「道の駅信州新町」は冬至に合わせてカボチャの売り場を設け、隣にはユズも置いた。鬼無里の直売所「ちょっくら」は、売れ行きが好調な上に今季の営業が25日までとあって在庫は残りわずか。生産者は、カボチャを食べて冬を乗り切って―と話している。
道の駅信州新町は先週半ばごろ、冬至に合わせて売り場を設けた。「九重栗」や「バターナッツ」など大小さまざまなカボチャの4品種がそろう。食べやすく半分や4分の1の大きさに切られたカボチャも販売している。
鬼無里のちょっくらは、19日昼時点でカボチャの在庫が8個。鬼無里のカボチャは「ほくほくで甘い」と県外から訪れる客もいる人気商品だが、冬至を前にしたこの時季は特によく売れるという。
生産者の一人で、70年以上農業を営む川浦長右エ門(ちょうえもん)さん(89)=鬼無里日影=は今季約150個を出荷。「今季も出来は良かった。寒くなったし、新型コロナに負けず冬を越せるように、いっぱい食べてほしい」と話していた。