高岡市博労小学校の卒業生の作品を保存する「ばくろう思い出館」が3日、この日限定で開館し、時代を反映した絵画や書などを公開した。
思い出館は2001年に創校100周年を記念し、同校に設置された。第1回卒業生から現在までの絵画や書など約3万7千点を保管し、このうち絵画を中心に約1万点をデータベース化している。正月と盆に開館している。
保存作品のうち約60点を展示し、大正や昭和初めごろの学校周辺の風景や、校舎や街の移り変わりが分かる絵画が並ぶ。ピークの児童数が2400人を超えた昭和30年代の学校生活を描いた作品もあり、児童数が約250人となった現在との違いを感じさせている。
松本一郎館長(81)は「卒業生の作品は当時の様子を伝える大切な遺産であり、多くの思い出が詰まった学校を地域で守っていきたい」と話した。北日本新聞社後援。