表に写真、裏に紹介文が記された縄文カードの第2弾(県埋蔵文化財センター提供)

表に写真、裏に紹介文が記された縄文カードの第2弾(県埋蔵文化財センター提供)

長野県 長野市周辺 その他

あなたも博士に‼ 「縄文カード」が22枚に 5枚集めると学位証

信濃毎日新聞(2023年1月10日)

 県埋蔵文化財センター(長野市)などは、県内の縄文時代の遺跡から出土した土偶や土器といった遺物を紹介する「縄文カード」の第2弾を作った。前回の10種類から県内全域の22種類に増やし、ラインアップを充実。千枚ずつ作って実物の展示施設で無料で配っており、「縄文王国」と呼ばれる信州の縄文文化の豊かさをアピールする。

 埋蔵文化財への関心を高め、県内の展示施設を巡るきっかけにしてもらう。同センターによると、2021年に作った第1弾が注目を集め、展示施設に県内外から問い合わせや来場者が増えた。第2弾は、埋蔵文化財を所有する各市町村教委に希望を聞き、一押しを募った。

 カードは表に写真、裏に特徴や出土状況といった紹介文を記載。岡谷市の海戸(かいど)遺跡で見つかり、人の顔のような装飾が施された顔面把手(とって)付深鉢形土器(重要文化財)は市立岡谷美術考古館に展示している。富士見町の藤内(とうない)遺跡出土の半人半蛙文有孔鍔付(はんじんはんあもんゆうこうつばつき)土器(同)は、人ともカエルともつかない精霊の文様が特徴。酒器の一種と考えられ、同町の井戸尻考古館で見学できる。中野市立博物館に展示する市内の姥ケ沢(うばがさわ)遺跡で出土した「姥ケ沢ビーナス」(市有形文化財)も加えた。

 5枚集めると「埋文博士の学位証」と特製カードホルダーが21日からもらえる。同センター調査部長の川崎保さん(57)は「多様な品がそろった。興味を持ったら実物も見てほしい」。問い合わせは県埋蔵文化財センター(電話026・293・5926)へ。

詳細情報

リンク
信濃毎日新聞デジタル https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2023011000099
今月のお得な国内ツアー びゅう

長野市周辺 ニュース