富山県氷見市大野の和菓子製造販売「次郎平」が、市灘浦地区特産で程よい酸味が特徴の灘浦みかんを使った菓子を作った。ジャムにしたみかんとクリームチーズを合わせたクリームを生地に挟んだ焼き菓子ブッセで、手がけた加野邦彦専務(59)は「灘浦みかんの魅力を多くの人に知ってもらいたい」と話す。
昨年12月に道の駅雨晴(高岡市)で開かれた灘浦みかんスイーツフェアへの参加をきっかけに商品化した。「灘浦みかんの濃厚な味はお菓子にするのに最適な材料。以前から取り入れたいと思っていた」と加野専務。大きさも手頃で、贈答品にもなるブッセにすることにした。
新商品「フロマージュブッセ」はクリームの酸味と生地の甘味が調和するように仕上げた。生地はふわふわの食感になるように小麦粉の量を少なめにしてアーモンドの粉などの比率を高めた。
冬から春にかけての今回の商品のほか、市内で栽培されたフルーツを使い、年間を通したブッセシリーズの商品化を考えている。加野専務は「春はイチゴ、夏はブルーベリーかヤマブドウを使ったブッセを作れたら」と話している。
フロマージュブッセは1個170円。大野店で扱っている。問い合わせは次郎平、電話0766(74)3128。