高岡市の高岡御車山(みくるまやま)会館は、企画展「越中福岡の菅笠(すげがさ)の魅力」を開いている。毎年5月、市中心部で開かれる高岡御車山祭の山役員が身に着ける菅笠に関する歴史や工程などを紹介している。30日まで。
同祭で山車(やま)が巡行する際、山車の前後左右を警護する山役員は一文字笠をかぶって練り歩く。かぶる姿は昭和以前に廃れて絶えたと考えられていたが、1981年に麻裃(かみしも)と一文字笠の着用が復活した。
会場では、一文字笠の実物を展示しているほか、菅笠の製作工程や歴史などを、写真や解説文のパネルで伝えている。