高岡市古城の射水神社は31日まで、古くなり家庭で飾らなくなった天神様の掛け軸や人形の奉納を受け付けている。
同神社は2019年から、損傷が目立ったり、飾る場所がなくなったりして市民が取り扱いに困った掛け軸などを受け入れている。昨年は75点を受け付けた。
今年は27日までに10点が集まった。寄せられた中には江戸後期に活躍した高岡町初の町絵師、堀川敬周が1844(天保15)年に描いたと記された掛け軸もあった。歴史的価値が高い場合は同神社や高岡市立博物館で保管され、ほかは2月4日に感謝の祈りをささげて焼き納める。奉納者には小さな張り子の天神様が授与される。
神職は「家の歴史をあらためて家族で話し合ってほしい」と話した。