高岡市立博物館の館蔵品展「昔の道具とくらし」が4日、同館で始まった。嫁入り道具の一つ「嫁のれん」や衣食住に関わる民具約60点をそろえ、明治~昭和期の暮らしを伝えている。7月9日まで。
「昔の道具とくらし」は毎年行っており、今回は嫁のれん3点を特別展示した。
嫁のれんは婚礼当日に嫁ぎ先の仏間の入り口に掛けられ、新婦はのれんをくぐり仏壇参りの後で結婚式に臨んだ。この展示で初公開となった昭和9、10年頃と同50年頃の嫁のれんは、宝船や鶴、桜、牛車などめでたい図柄が染め出しで表現されている。
女性用の仕事上着「モジリ(巻袖)」や羽釜、移動用の燭台(しょくだい)「手燭」、電話機なども並んでいる。