オリジナルの日本酒「Iridescent」をPRする富山国際大の学生ら

オリジナルの日本酒「Iridescent」をPRする富山国際大の学生ら

富山県 富山・八尾

学生造った日本酒いかが 富山国際大、八尾と連携

北日本新聞(2023年2月15日)

 富山国際大現代社会学部の学生らが富山市八尾地域と連携し、酒米作りから関わったオリジナルの日本酒が出来上がった。2020年度から毎年手がける第3弾で、フルーティーさとあめのような甘みが特徴。学生たちは14日、富山駅前の商業施設マルート内にある「バール・デ・美富味(みとみ)」で来店客にPRした。

 日本酒造りは、日本文化の魅力を再確認して多角的な視点を養おうと、現代社会学部の学生と教員が取り組む。本年度は米国からの留学生を含め1~4年生約15人が、プロジェクトリーダーのフランク・マーク准教授とともに企画を進めた。

 初年度から引き続き富山市八尾町桐谷の田んぼを使った。同所で耕作放棄地の活用に取り組むNPO法人アイフィールファインと協力し、昨年5月に酒米「雄山錦」の苗を植え、9月に収穫。約120キロの玄米を精米し、10月から八尾町東町の造り酒屋、玉旭酒造で醸造に入った。

 12月に1本720ミリリットルの生酒が200本完成した。精米歩合は88%。プラムのような酸味とべっこうあめに似た甘さが感じられ、初心者でも飲みやすい。これまでは学内中心の販売だったが、今年は2月上旬から美富味で販売している。

 商品は「Iridescent(イラデッスント)」と名付けた。「玉虫色」を意味する英語で、酒造りを通じた学生の変化や成長などを表現。ラベルのデザインには、市内で撮影したグラデーションが目を引く夕焼け空の写真を使った。

 4年の高橋結(ゆい)さん(22)は「いろいろな地酒と一緒に店頭に並ぶことがうれしい。国際大を知ってもらうきっかけになれば」とアピールしている。1本2500円。

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