富山県の高岡商業高校流通経済科の3年生は、道の駅万葉の里高岡(高岡市蜂ケ島)で販売される新メニュー「爆盛り丸ごと2斤(きん)パングラタン」を考案した。16日は同駅で角田悠紀市長らを前に、2斤のパンの中に熱々のグラタンがたっぷり入った一品を披露。同日から、パングラタンを含む大盛りメニュー5品の販売が始まった。
道の駅万葉の里高岡を指定管理するインサイト(高岡市)は、若者の感性を生かしたグルメを名物にしようと、高岡商工会議所を通じて初めて高岡商業高にメニュー作りを依頼した。生徒は「商品開発」の授業として、昨年9月に同駅で客層を調べ、8グループに分かれて内容を考えた。
校内で選ばれた「爆盛り丸ごと2斤パングラタン」は、くりぬいた食パンの中に、タマネギや鶏肉などとホワイトソースを一緒に詰めた。パンの側面には加賀藩・前田家の家紋や大仏のキャラクターの焼き印を入れた。サラダや特産の「国吉りんご」のジュース付きで価格は1800円。1日5食限定とし、ゴールデンウイークまで提供する。
この日は、考案した生徒が市長や塩谷雄一高岡商議所会頭らの前でメニューを紹介。試食した市長は「おいしかった。高校生が商品開発する取り組みをもっと広げたい」と語った。メンバーの富田萌々さん(18)は「道の駅に若い世代が集まり、にぎやかな場所になればいい」と話した。
他の大盛りメニューは、約700グラムのハンバーグを使った「爆盛りハンバーグランチ」(1580円)と「爆盛りハンバーグカレー」(同)。甘辛い味付けの「爆盛りとろ玉鱒ユッケ丼」(1500円)は総重量1キロ、「爆盛り高岡牛丼」(1580円)は総重量1・2キロとなっている。
食を通じて人を元気づけようと昨年から始めた「爆盛り」シリーズの第3弾で、数量限定で販売する。