高岡市の伏木曳山(ひきやま)祭で山車(やま)を曳く十七軒町は、車輪の改修新調と唐子人形の修復を終えた。19日に市伏木コミュニティセンター曳山収納庫で竣功清祓(しゅんこうきよはらい)を行い、完成を祝った。
十七軒町は明治の大火で山車が焼失し、2016年に復元した。今回、文化庁の補助金を活用し、初めて新調、修復した。車輪は他町の古い部材を集めて作っていたため傷みが激しかった。唐子人形は顔の部分が損傷し、色を塗り直した。
神事には関係者約50人が出席した。伏木神社の尾崎定秀宮司が祝詞を奏上。同祭実行委員会の針山健史会長や濱谷康弘総々代、十七軒町曳山の安田勇総代らが玉串をささげた。神事の後、関係者が新調した車輪を山車に取り付けた。
針山会長は「リニューアルした曳山を皆さんに見て楽しんでもらいたい」と話した。