JR東日本長野支社(長野市)は19日、海外からの観光客にJR大糸線沿線を訪れてもらおうと、安曇野市の大王わさび農場と台湾を中継でつなぎ、魅力を伝える催しを開いた。車掌や運転士として勤務し、沿線の魅力を知り尽くした社員が、画面越しに安曇野の観光地や食をPRした。
新型コロナウイルス後の観光需要回復を見据えて企画。日本に関心のある人向けに海外で展開する観光情報発信サービスの会員92人が、台湾のホテルで中継を見つめた。
大糸線については、車窓から望める雄大な景観を楽しみにしている客が多いことを、実際の映像でアピール。特産のワサビや市内の穂高神社の紹介をクイズ形式で行うなど工夫を凝らし、市の農産物を応援するご当地キャラクター「みずん」と共に訪問を呼びかけた。台湾のホテルでは、同農場のワサビの試食やEH酒造(安曇野市)の日本酒の試飲も行われた。
同支社松本運輸区の運転士三沢春薫(はるか)さん(29)は「乗務する中で感じている魅力を伝え、安曇野市内で降りる人を増やしたい」と話した。