千曲市のあんずまつり実行委員会は22日、同市森・倉科地区のアンズの開花を宣言した。1971(昭和46)年の観測開始以降、最も早い。「一目十万本」といわれるアンズの花の名所で、一帯ではあちこちでつぼみが膨らみ、白い花が咲いている。今月末から4月初めに見頃を迎えそうだという。
あんずの里観光会館前にある標準木で同日午前、実行委会長で森東区長の吉川正徳さん(72)が複数の花が咲いているのを確認。「21日はつぼみだったのに一気に花が開いた」と驚いていた。
花の見頃に合わせた恒例のあんずまつりは27日~4月9日の日程で、周辺のアンズ畑の開放や地元女性が手作りする草餅の販売などを予定。吉川さんは「新型コロナも落ち着いてきているので、思う存分自然を楽しみ、風景を味わってほしい」と来場を呼びかけている。