長野市役所第1庁舎1階の展示サロンで24日、国の特別天然記念物で絶滅危惧種のニホンライチョウをテーマにした企画展が3日間の日程で始まった。保護活動に取り組む信州大名誉教授の中村浩志さん(76)が撮影した写真約70枚が展示され、生態を学ぶことができる。25、26日には中村さんの講演もある。
中村浩志国際鳥類研究所(長野市)などの主催。中村さんがこの20年ほどの間に北アルプス乗鞍岳などで撮影した写真で、子育てや縄張り争い、中央アルプスでのライチョウ復活事業の場面などを見ることができる。
企画展は松本市、大町市に続き3回目。中村さんは「私たちの世代でライチョウを減らしてしまった。企画展に訪れた人の中から次世代の保護活動を担う人が出てきてほしい」と話している。
中村さんの講演は両日とも午前11時からと午後1時からの2回。午前は生態、午後は保護活動について話す。入場無料。