初代松代藩主の真田信之(1566~1658年)ゆかりの史跡を巡るウオーキングイベントが4月15日、長野市松代町で行われる。松代城跡などで開く「信州松代春まつり2023」(15、16日)の一環。地元が主体となって実施するウオーキングイベントは初めてで、実行委員会は地区内外から多くの人が集まる息の長いイベントにしたいと意気込んでいる。
実行委は、長野商工会議所松代支所や信州松代観光協会など地元の各種団体で構成。昨年、信之が初代松代藩主となって400年の記念事業で制作した「真田家『時空間(じくうかん)』マップ」に掲載されている真田家ゆかりの15カ所を回る。松代城跡をスタートし、9代藩主幸教が建てた真田邸や、藩の筆頭家老を務めた矢沢家の表門、信之の正室・小松姫の御霊屋(たまや)がある大英寺などを歩く約7キロのコースだ。
各ポイントでは地元のNPO法人「夢空間松代のまちと心を育てる会」の会員らがガイドする。参加費は千円。受け付けは午前9時半までで、10時にスタートする。
春まつりは恒例イベントだが、新型コロナの影響で昨年までの3年間は桜のライトアップのみだった。今年は地元団体などによる発表会の他、キッチンカーが出店する。商議所松代支所長の今井寛さん(50)は「松代の歴史を楽しみながら学んでほしい」と話している。