野崎製作所が製造したプレミアムシリーズのグラビモルフ(スピンドル)=三条市塚野目

野崎製作所が製造したプレミアムシリーズのグラビモルフ(スピンドル)=三条市塚野目

新潟県 燕・三条・弥彦 その他

「グラビモルフ」とは?金属が奏でる、大人のぜいたく

新潟日報(2023年4月7日)

 新潟県三条市塚野目の野崎製作所が製造する癒やしのひとときを楽しむぜいたくな玩具「GRAVIMORPH(グラビモルフ)が、話題を集めている。紡錘(ぼうすい)型の金属球と金属板が生み出す不規則な動きと音色が特徴の商品。若年層向けは4万円台で、高級感を高めた8万〜9万円台の商品もある。海外の見本市でも注目され、本体からパッケージまで地場の技術を詰め込んだ「メイドイン燕三条」の新たな魅力発信に一役買いそうだ。

 グラビモルフは「Gravitation(グラビテーション=重力)」と「Morphology(モルフォロジー=形態学)」を組み合わせた造語。農業や通信機器の部品を製造する同社が、重力によって動く立体造形作品などを制作している愛知教育大の樋口一成教授と共同で2019年に商品開発した。

 野崎製作所専務の野崎翔太郎さん(40)は「自社製品として、他社が作っていないものを作りたかった。鹿威(ししおどし)や風鈴のように、日本らしい不規則の美を表現した」と語る。

 販売しているのは、紡錘形の球が「カラン、カラン」と音を立てながら金属板を転がり落ちる「SPINDLE(スピンドル)」と、そろばんの玉のような形状の球が2本の金属棒の上を動く「WOBBLY(ワブリィ)」の2種類。

 カラフルな台座のスマイルシリーズは若年層向けで、2種類とも4万8千円。30〜50代の男性をターゲットに高級感あふれるプレミアムシリーズは8万4千円〜9万6千円。金属の削り出しから研磨、黒染め加工など地場の技術を生かした。台座の木にはオールナットの無垢(むく)材を採用した。

 今年はフラワーアーティストと組んでコケをあしらった新たなモデルを発表。2月にドイツ・フランクフルトで行われた国際見本市「アンビエンテ」にも出品し、注目された。今後も年に数種類のペースでラインアップを増やしていく予定だ。

 4児の父としても忙しい毎日を送る野崎さんは「仕事や家庭で忙しい中、自分のための時間を取り戻すお手伝いができればいい。酒を片手にグラビモルフを動かし、リラックスしてもらいたい」と期待している。

 商品は野崎製作所の自社サイトから購入できる。問い合わせは野崎製作所、0256(32)3667。

詳細情報

リンク
燕三条のものづくり企業。GRAVIMORPH(グラビモルフ) | ㈱野崎製作所-Nozaki Limited- https://www.nozakilimited.co.jp/
今月のお得な国内ツアー びゅう

燕・三条・弥彦 ニュース

燕・三条・弥彦
イベント

燕・三条・弥彦
スポット