小川村小根山の立屋地区で桜が見頃を迎えている。青空が広がった10日は、雄大な北アルプスの山並みを背景に咲き誇り、県内外から大勢の観光客や写真愛好家が訪れにぎわった。見頃はもうしばらく続きそうだという。
周辺には村天然記念物に指定されている樹齢300年余のエドヒガンザクラ「立屋の桜」や、名所となっているベニシダレザクラ「番所の桜」など多くの桜があり、白とピンクの花が咲き乱れている。
地元有志でつくり、桜の世話や観光案内をしている「立屋・番所の桜を愛する会」によると、暖かな気候で例年より2週間ほど早く開花し、見頃となった。
毎年写真を撮りに来ているという須坂市臥竜の櫛引知江子さん(74)は「ピンク色がすごくきれいで青空に映える。今年は最高」。奈良県明日香村から夫と訪れた女性(68)は「アルプスと桜がきれいでびっくり。こんなにいい所があるんだ」と絶景を楽しんでいた。