高岡市金屋町で6月19、20日に行われる「御印祭(ごいんさい)」で、通称「やがえふ」と呼ばれる民謡「弥栄節(やがえぶし)」に合わせた町流しを4年ぶりに行う。同祭実行委員会(嶋田一成会長)が11日、北日本新聞西部本社を訪れ、報告した。
御印祭は高岡鋳物発祥の地・金屋町の礎を築いた高岡開町の祖、加賀藩2代藩主前田利長をしのぶ祭り。19日の前夜祭は伝統的な町家が連なる石畳通りで町流しを行い、20日の本祭では利長墓所などで奉納踊りをしている。
町流しは住民や地域の子ども、民謡団体など800~1千人の踊り手らが参加する一大イベントだが、2020~22年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止していた。
実行委の嶋田会長と山本貞明事務局長が訪問。嶋田会長は「町流しへの参加は高岡の歴史に触れるきっかけになる。子どもたちにも楽しんでほしい」と語った。