能美市宮竹町の宮本酒造店で11日、市特産「加賀丸いも」を使った焼酎の仕込みが始まり、従業員がカットした丸いもをタンクに詰める作業に励んだ。
今年はコロナ禍前の水準に近い4トンを仕入れ、アルコール度数35度の限定原酒「SIZUKU(シズク)35」「のみよし」など約6千本を醸造する。
1回の仕込みに使う丸いもは500キロで、この日は従業員3人が手のひらサイズに刻んだ丸いもをタンクの中で蒸した後、手取川水系の伏流水とこうじを混ぜて発酵させ、蒸留する作業を進めた。仕込みは13日にかけて行う。
5月下旬をめどに本格出荷し、限定原酒は5月3日開幕の九谷茶碗まつり(北國新聞社後援)で披露する。後藤由梨代表は「丹念に仕込んだ優しい味わいの焼酎を楽しんでほしい」と話した。