福井県大野市和泉郷土資料館が４月１６日、「くずりゅう化石ラボ　ガ・オーノ」の愛称でリニューアルオープンし、記念式典が開かれた。同市和泉地区で産出した恐竜などの化石を中心とした展示に特化、誘客施設としての機能向上を祝った。

　同資料館は地元の民具なども紹介していたが、２０２６年春の中部縦貫自動車道の県内全線開通を見据え改修した。日本最古級のティラノサウルス類の歯化石など和泉地区で発見された化石を中心に約２００点を並べた。市は同資料館を、化石を楽しく学ぶ施設と位置付け、同地区にある市化石発掘体験センター「ＨＯＲＯＳＳＡ！（ホロッサ）」と合わせて発信し、化石産出地として同地区への誘客につなげていく。

　記念式典では石山志保市長があいさつし「和泉地区を観光客らに大いに楽しんでもらいたい」とＰＲ。公募した愛称のアイデアを寄せた２人に記念品を手渡した。この後、近くの和泉小中学校の子どもらも交えてテープカット。餅まきも行われ、盛大に祝った。

　式典後は同館の無料開放もあり、大勢の人が一新された展示を興味津々で眺めた。入館料は大人３００円、中学生以下無料。月曜休館（祝日の場合は翌日休館）。