水車の仕組みを説明する旧友会員(左)

水車の仕組みを説明する旧友会員(左)

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元先生が水車分かりやすく となみチューリップフェア会場で観光客に仕組み解説

北日本新聞(2023年4月30日)

 砺波市で開かれている「となみチューリップフェア」に合わせ、地元の元教諭でつくる市教職員旧友会(河島宗信会長)は、主会場の砺波チューリップ公園内にある水車苑で、ボランティアガイドを行っている。毎年フェアの期間に取り組み、今年で30回目。教壇に立った経験を生かし、県内外の来場者に砺波の魅力を分かりやすく伝えている。

 旧友会は、砺波市に住む小中高校の元教諭292人が所属。会員の親睦を深める行事などを企画してきたが、培った経験や知識を地元に還元しようと、1993年から「水車苑ガイド」として活動している。

 庄川が流れる砺波市は、水車と関係が深い。用水の流れを利用した「らせん水車」は、同市秋元の元井豊蔵(ぶんぞう)が大正時代に考案し、国内外で普及した。これが縁で、公園内に水車小屋が整備され、観光用の五連水車はフェアの人気スポットとなっている。

 今年は会員40人が、22日の開幕日から5月3日まで、午前と午後に2人ずつガイドを担う。小屋では水車の動力を使って脱穀する様子などが見られ、歴史や仕組みなどを解説している。

 小学校長などを歴任した山本一弘さん(66)は「教えるのが得意な人が多い。チューリップだけでなく、砺波の自然の魅力を知ってもらえたらうれしい」と話した。

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