伏木神社の前で記念撮影をする「押忍参れーしんぐ」のメンバーら=高岡市伏木東一宮

伏木神社の前で記念撮影をする「押忍参れーしんぐ」のメンバーら=高岡市伏木東一宮

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高岡・伏木神社にライダー続々 全国巡るバイクプロジェクト参加で月300人近く

北日本新聞(2023年5月3日)

 「けんか山の宮」で知られる富山県高岡市伏木東一宮の伏木神社が、バイク愛好家の人気スポットとなっている。日本各地の神社や寺を巡り、ステッカーや刻印を集める「疾風巡拝(しっぷうじゅんぱい)」プロジェクトに参加したことがきっかけで、全国から訪れるライダーが急増。バイクシーズンは月に300人近くに上る。初めて参拝するという人も多く、伏木地区や高岡の観光PRに一役買っている。

 疾風巡拝プロジェクトは、ツーリングをしながら寺社を参拝してもらう取り組みで、静岡県の大歳神社が企画した。ライダーにはオリジナルのステッカーやお守りを頒布。バイクハンドルにも巻ける革製のお守りには、御朱印集めのように御刻印を打つことができ、バイクと寺社巡りをかけ合わせた楽しみ方として注目を集めている。

 現在、全国の37カ所の寺社が参加。県内は伏木神社のほか、今年4月に廣田神社(富山市)が加わった。

 伏木神社は、尾崎定秀宮司のバイク好きが高じて昨年7月に参加すると、SNS(交流サイト)で話題となり、全国からライダーが訪れるようになった。

 ツーリングに適した春や秋は参拝者が月200~300人に上り、中には北海道や愛媛など遠方から来る人もいるという。

 4月下旬には、県内のバイク愛好家でつくる「押忍参(おっさん)れーしんぐ」の約30人が参拝。ツーリング前に立ち寄り、旅の安全を祈願した。同会の川口勇一代表(53)は「バイク乗りにとって楽しい企画。交通ルールを守る大切さも改めて感じられる」と話す。

 尾崎宮司の発案で、昨秋からは北陸3県と新潟の参加寺社を巡ってもらう企画も始まった。チラシで周辺の観光地も紹介しており、尾崎宮司は「バイクを通じて広く神社や伏木のことを知ってもらいたい。安全運転を心がける機会にもしてほしい」と話している。

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