氷見市宇波地区の薬(やく)神社祭礼「コウラウラの祭り」が5日、地区内で4年ぶりに行われ、子どもたちが「アゲモン」と呼ばれるみこしを担いで練り歩き、無病息災を祈った。
祭りは江戸末期に疫病が流行した際、神様を祭って鎮めたことがきっかけで始まったとされる。新型コロナウイルスの影響で3年間中止していた。
地区出身者の子ども9人を含め、年長児から小学6年生までの28人が参加した。大鯛(おおだい)や米俵など奉納品をかたどったアゲモン5基のうち、ちょうちんとヒョウタンの2基を新たに作った。子どもたちは5~6人でアゲモン1基を担ぎ、宇波公民館から宇波神社を経て薬神社を目指した。
薬神社境内では多くの住民が見守る中、「アゲモンの唄」を元気に歌いながら社殿前を往復し、アゲモンを奉納した。小学5年の橋本航平君は「アゲモンは重かったが4年ぶりで楽しかった。病気にかからないように願って歩いた」と話した。