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旧武生の街並み 記録写真を展示 越前市、故徳山さん撮影

福井新聞(2023年5月9日)

 福井県越前市の郷土歴史写真家の徳山孝さん(1922~2004年)が撮影した昭和の旧武生市街地の写真展「私の記憶『武生のまち並み』」が、同市池ノ上町の越前千代鶴の館(旧刃物の里)で開かれている。5月28日まで。

 徳山さんは戦前戦後を通し、古里の風景をカメラで記録してきた。1994年に発刊した写真集の作品の一部で、同館に保管されていた写真パネル15枚を展示した。

 写真はいずれも、旧武生市の中心市街地を流れていた通称「おもて川」周辺の風景。府中領主の本多富正が通したとされる用水で、情緒ある景観を記録に残そうと昭和40年ごろに撮影された。

 おもて川は道路の中央を流れ、人々の暮らしに潤いを与えていた様子が収められている。自転車で行き交う住民やレトロな看板からも、当時の街の温かみある雰囲気が感じられる。

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