製粉・製麺業の宗近(福井県越前市北町、宗近博之社長)は5月11日、社屋に隣接する直営店「おいしい麺の専門店」内に麺食堂を開店する。製麺所ならではの挽(ひ)きたて、打ちたての麺を使ったおろしそばが味わえる。
木造2階建ての直営店の2階に麺食堂(約70平方メートル)を設けた。野菜や桜エビのかき揚げ、坂井市の「竹田の油揚げ」をそれぞれ添えた県産そば粉100%のおろしそばメニューを提供する。越前焼の器、越前箪笥(たんす)職人による木製プレートなど伝統工芸品でもてなす。
カウンターとテーブルの計22席。来春県内開業する北陸新幹線の線路と田園を望むテラスも客席として活用する。営業時間は午前11時から午後2時まで。
宗近鉄也専務は「卸売りでは届きにくい消費者の声を聴き、開発に反映させたかった。価格面などの課題で卸先では導入できなかった商品も、自社で販売できる場にしていきたい」と話している。
1階の物販スペースは、昨年12月に先行オープン。同社が製造するそば、うどんなど約20種の麺をショーケースに陳列している。併設の製麺室が6月から本格稼働し、ガラス越しに見学できるようになる。