「けんか山」として知られる高岡市の無形民俗文化財「伏木曳山(ひきやま)祭」が19日、同市伏木地区で始まった。伏木本町の山倉の前に7基の花山車(やま)が勢ぞろいし、ライトアップされた。
午後7時にライトアップが始まり、7基が鮮やかに照らし出された。各町の若い衆が一斉に「いやさー」とおはやしを披露し、会場を盛り上げた。見物客は明かりで美しく浮かぶ山車に見入った。同市古府小学校4年の沙優杜(すなひろと)君と、妹の同1年の美来(みくる)さんは「花山車のてっぺんが光ってきれい」と話した。
セレモニーもあり、伏木曳山祭実行委員会の針山健史委員長と角田悠紀市長があいさつ。一番山を務める寳路(ほろ)町の河村洋総代ら各町の総代が抱負を述べた。日中は神輿渡御(みこしとぎょ)が行われた。
祭りは20日まで。同日は午前9時15分に花山車7基が本町広場を出発し、町内を巡行。午後7時半と同10時半から、本町広場と法輪寺前で提灯(ちょうちん)山車をぶつけ合う「かっちゃ」を行う。