完成した「つばきの葉すし」=加賀市山中温泉上原町

完成した「つばきの葉すし」=加賀市山中温泉上原町

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地元食材でつばきの葉すし  山中温泉の新名物に

北國新聞(2023年5月24日)

 加賀市の山中商工会女性部の7人が地元産米と地域に自生するツバキの葉を使った「つばきの葉すし」を完成させた。南加賀の郷土料理である柿の葉ずしをアレンジした一口サイズのすしで、旧山中町出身の料理人道場六三郎さんが監修した。メンバーが営む酒店で販売するほか、イベントでも提供し、山中温泉の新たな名物として発信する。

  ●道場六三郎さん監修、イベントで提供

 山中商工会女性部は地域活性化に向け、山中塗のエコバッグなどアイデアグッズの商品化に取り組んできた。5年前からは温泉街に一層のにぎわいを生み出そうと、有志で山中ならではのグルメの開発に着手、道場さんの助言を受けながら試作を重ねてきたという。

 完成したつばきの葉すしは、山中温泉の山あいの水田で育てたコメを使い、県産金時草のゆで汁で紫に色付けした酢飯と、ごまを混ぜ込んだ酢飯の2種類を用意。サケやサバの身、加賀野菜「加賀れんこん」をのせて、地元で採れたツバキの葉を添えた。

 ツバキの葉は、柿の葉と同様に抗菌・抗酸化作用があるとされる。年中鮮やかな緑色を維持することから、つばきの葉すしを食べることで、女性として生き生きと毎日を過ごしたいという思いも込めたという。

 4月に同市内で行われた加賀温泉郷マラソン(北國新聞社特別協力)ではランナーの給食として3千個を用意し、好評だった。

 メンバーが仕事の合間に作るため製造量が限られるものの、月2、3回のイベントと辻酒販(山中温泉南町)で1パック6個入りを800円で販売する。

 購入者の意見を聞きながら、さらに改良を重ねる予定で、辻芳子さん(71)は「地元食材をふんだんに盛り込んだ自信作。多くの人に味わってほしい」と話した。

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