長野県須坂市米子の国名勝「米子瀑布(ばくふ)群」への立ち入りが23日、解禁された。2019年10月の台風19号災害で瀑布群に通じる林道と登山道が通行止めになって以来、約3年半ぶり。22日には地元関係者らが登山道や新たに整備された休憩所を視察し、安全祈願祭も開かれた。
22日午前は強い日差しが照りつけ、汗ばむ陽気だった。新緑に包まれた森に、川のせせらぎと野鳥のさえずりが響き渡った。架け替えられたつり橋を通ると、急な階段に直面。5分ほど歩くと森を抜け、岩場に着いた。右手にそびえ立つ岩壁を一条の滝がしぶきを上げて流れ落ちていた。不動滝(落差89メートル)だ。
不動滝のたもとを通り過ぎてしばらく歩くと、米子鉱山跡地に着いた。鉱山跡地は、瀑布群を構成する不動滝と権現滝(同82メートル)の両方を望むことができるポイント。白いしぶきを上げて岩壁を垂直に走る二条の滝が確認できた。
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