帆船(はんせん)「海王丸」の本年度初の展帆(てんぱん)作業が28日、射水市海王町(新湊)の海王丸パークで行われた。船員やボランティアら70人が力を合わせ、全29枚の帆のうち20枚を広げた。
ボランティアは60人が参加。マストと垂直に交差するヤードに縛られた帆をほどき、ロープを引いて帆を張った。ボランティアが15人ほど足りず、全ての帆を広げる「総帆(そうはん)展帆」はできなかったが、来園者は「海の貴婦人」と称される海王丸の優美な姿を楽しんだ。
大藤高広船長は「無事に作業できてほっとしている。昨年よりボランティアの参加が増えているので、年内に総帆展帆を何度かできるのではないか」と話した。
伏木富山港・海王丸財団によると、今年3月時点でボランティアの登録者数は762人。ボランティアになるための養成訓練は10月まで毎月1回、2日間の日程で実施する。次回の展帆作業は6月11日。