大行燈作りに取り組む地域住民=砺波市庄川町青島

大行燈作りに取り組む地域住民=砺波市庄川町青島

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23基 各町工夫凝らす 3日から庄川観光祭「見物客も楽しんで」

北日本新聞(2023年6月2日)

 3、4の両日に富山県砺波市庄川地域で開かれる「庄川観光祭」に向け、各町内で行燈(あんどん)作りが大詰めを迎えている。今年は4年ぶりに新型コロナ禍前と同じ通常開催となる。夜高行燈を取りまとめる総裁許(さいきょ)の下村若連中は「各町が工夫を凝らした行燈を久しぶりに楽しんでもらいたい」と張り切っている。

 庄川観光祭は、昨年規模を縮小して3年ぶりに開いた。今年は庄川町夜高保存会が協力を呼びかけ、大行燈9基、中行燈12基、小行燈2基の計23基が町を練り歩く。

 下村若連中は、4月初旬から高さ5メートル、全長10メートル、幅3メートルの大行燈作りに取り組んできた。連日、地元の小中学生から60代までの住民約30人が和紙を貼ったり、色を塗ったりしている。今年は龍や獅子、てんぐをかたどり、周辺に田んぼが多いことから、用水に転落する事故を予防しようと「用水だ!」と注意を呼びかける看板の絵を行燈の所々に描いた。

 総裁許の石黒大輔さん(38)は「行燈がそろうと庄川が活気づく。住民と見物客が共に楽しめる祭りにしたい」と意気込んだ。

 庄川観光祭は、初日に県内トップとなる庄川峡花火大会(北日本新聞社共催)で幕開けし、大行燈をぶつけ合う「合わせ」や、出来栄えを競う夜高行燈コンクールがある。最終日は、よさこい演舞や庄川音頭のステージが4年ぶりに行われる。

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