●僧侶ら310人
2024年に予定される曹洞宗大本山總持寺の開祖、瑩山紹瑾(けいざんじょうきん)禅師の700回大遠忌(だいおんき)に向けた予修法要が5日、輪島市門前町の總持寺祖院で営まれた。北信越5県の僧侶や檀信徒ら約310人が、21年に開創700年を迎えた總持寺の「原点の地」で、教団組織の礎を築いた瑩山禅師の遺徳をしのんだ。
法要では横浜市の總持寺貫首の石附周行(いしづきしゅうこう)禅師が導師を務めた。厳かに太鼓、かねが打ち鳴らされ、瑩山禅師に菓子や茶などを供えた後、参列者が読経した。
11月にかけて国内9管区で順に予修法要が営まれ、来年4月に總持寺で本法要が執り行われる。石附禅師は「遺徳をたたえるとともに、慈しみの心を未来に伝え続けることの大切さを心に刻み、大遠忌を迎えたい」とあいさつした。
●地元商店街が歓待
来賓あいさつで坂口茂輪島市長は「門前町は總持寺とともに発展してきた」と強調し、總持寺開創700年に合わせ、官民一体となってにぎわいづくりに取り組んだことを紹介した。予修法要の参拝団を歓待しようと、地元商店街の店主らでつくる総持寺通り協同組合が境内で特産品や軽食の露店を構えた。