「一乗寺城跡」に説明文を設置する北蟹谷地区の住民=小矢部市五郎丸

「一乗寺城跡」に説明文を設置する北蟹谷地区の住民=小矢部市五郎丸

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小矢部・北蟹谷の3史跡詳しく 住民有志が説明板

北日本新聞(2023年6月6日)

 小矢部市北蟹谷(きたかんだ)地区の住民有志が5日、市指定史跡「一乗寺城跡」など地区内の3史跡にそれぞれ説明板を設置した。

 各史跡では北蟹谷史跡愛護会が2016年から、現地までの案内表示を整備してきた。訪れた人に歴史や構造をより深く知ってもらおうと、北蟹谷地域活性化協議会と協力し、新たに説明板を作った。

 一乗寺城は南北朝~戦国時代に存在。枡山(標高279メートル)に築かれ、加賀との国境を守る拠点だったという。敷地は東西390メートル、南北290メートルに渡る。

 説明板には歴史や規模の紹介文に加え、本丸や堀切、土塁といった構造を示す地図を付けた。愛護会の川原俊昭事務局長は「保存状態が良く、山城の教科書のような場所。多くの人に知ってほしい」とPRした。

 このほか、北蟹谷の地名の由来とされる湿地「蟹池」と、源平倶利伽羅合戦にゆかりのある「源氏ケ峰城跡」にも設置した。

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