立見常務理事(左)の解説で大作を楽しむ来場者=金沢21世紀美術館

立見常務理事(左)の解説で大作を楽しむ来場者=金沢21世紀美術館

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創造の新境地、来場者を魅了  21世紀美術館で二紀展金沢展開幕

北國新聞(2023年6月7日)

  ●絵画、彫刻110点

 絵画と彫刻の第75回記念二紀展金沢展(二紀会、二紀会北陸支部石川会、北國新聞社主催)は6日、金沢21世紀美術館で始まった。「個性の追求」を掲げる二紀会作家が大作を中心に、創造の新境地に挑んだ110点が公開され、来場者を魅了した。

 絵画は、青葉の生い茂る木が画面全体に広がる山本貞(てい)会長(日本芸術院会員)の「夏の道」をはじめ、自然の神々しさを描いた立見榮男(たつみひでお)常務理事の「野に仲間」、色彩美と直線を組み合わせた構図の法邑(ほうむら)利博北陸支部長による「朝未(まだ)き―万華鏡」など100号を超える大作が並んだ。

 彫刻では、日原公大(ひはらこうだい)常務理事が木の幹から生えた腕が独特の存在感を放つ作品を寄せ、素材の本質を追求した小尾(おび)昌弘委員の入賞作など地元出品者の意欲作とともに注目を集めた。

 二紀会は小松市出身の洋画家宮本三郎らが1947(昭和22)年に創立した。金沢展は昨秋に東京で開かれた二紀展の巡回展で、開催は4年ぶり。本展の基本作品と北陸三県の作家による意欲作が展示された。開場式では立見常務理事と西本東介北國新聞社事業局長があいさつし、立見、日原両氏が作品を解説した。

 会期は11日まで。10日午後1時半から法邑氏と小尾氏、11日午後1時半から朝倉雅子委員(絵画)が作品解説を行う。入場料は500円で高校生以下は無料。子ども連れの家族は1人分のチケットで入場できる。

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