巨大茶わんで茶の湯を楽しむ「第6回證誠うすはなだ茶会」が6月10日、福井県鯖江市横越町の本山證誠寺で開かれた。直径30センチ前後、重さ約3~5キロある六つの茶わんを使用。参加者は、大きさに圧倒されながらも和やかな雰囲気で楽しんでいた。
同寺を拠点に地域活性化に取り組む「證誠むくの会」が、西大寺(奈良県)の大きな茶わんを使って茶を飲む行事に倣い開いている。この日は約100人が参加した。新型コロナウイルス禍の影響で4年ぶりの開催となったが、感染防止に配慮し回し飲みは取りやめた。
茶わんだけでなく、茶せんや茶しゃく、抹茶を入れるなつめも特大。お点前を披露した女性は、いつもと勝手が違うサイズに苦労している様子だった。
巨大茶わんが運ばれてくると、参加者から驚嘆の声が上がった。ずっしりとした重さに目を丸くしながらも、ゆっくりと茶わんを傾け笑顔を見せていた。