児島理事(左)の解説を聞きながら作品を鑑賞する来場者=金沢市の石川県立美術館

児島理事(左)の解説を聞きながら作品を鑑賞する来場者=金沢市の石川県立美術館

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作家の感性、気概に触れ 光風会展金沢展一般公開始まる 石川県立美術館

北國新聞(2023年6月17日)

 第109回光風会展金沢展(同会、北國新聞社主催)は16日、金沢市の石川県立美術館で一般公開が始まり、絵画と工芸の意欲作102点が並んだ。4年ぶりに地元作家による作品解説も行われ、来場者は作家陣の豊かな感性と気概に触れた。

 初日の作品解説は、季刊誌「北國文華」で連載中の「小説千代女」で挿絵を手掛ける児島新太郎理事が担当した。藤森兼明理事長(日本芸術院会員、砺波市庄川町出身)の「ポンペイ秘儀荘への想(おも)い」について児島氏は、88歳で初めて金箔(きんぱく)を取り入れ、重厚な質感を表現したと説明し、「重鎮も挑戦を続けている」と述べた。

 自身の女性画「永き日や」に関しては、加賀の千代女の俳句に着想を得たとし「女性像を通して描きたい思いを表現している」と話した。

 会期は20日まで。地元作家による作品解説は毎日午後2時から行われる。入場料は700円で、大学生以下は無料。

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