津田水引折型(金沢市野町1丁目)で28日、加賀水引細工で飾った風鈴の制作がピークを迎えた。色とりどりの約50個が店頭に並び、涼やかな音色と水引の色彩が一足早く夏の風情を演出した。
基本のあわじ結びを連ねて制作され、今年は空色やるり色などの新色に、同系色やラメ入りの差し色を加えた品が華やぎを加えた。人気のグラデーションもそろう。水引文化を象徴する筆文字で「蝉しぐれ」など夏らしい言葉を手書きした短冊が添えられている。
5代目の津田六佑さん(41)によると、アフターコロナで観光客が戻り、市内の土産展などからの引き合いが増えているという。