リニューアル工事が進む北陸自動車道手取川橋の上に4日までに、架け替えられる新たな橋桁(はしげた)が姿を現した。新しい橋桁を渡してから古い部分を撤去する珍しい工法で、全長550メートルにわたって壮観な工事が繰り広げられている。
開通から50年が経過した手取川橋は塩害が著しく、今回の工事で橋脚を除く全てを架け替える。上り線の工事は5月に始まり、中日本高速道路金沢支社によると、現在は新たな橋桁が全て運び込まれ、橋の上でつなぎ合わせている。
古い橋桁は今後、分割されて順次取り除かれる計画で、撤去作業用のフレームも並ぶ。ほとんどの工事を橋の上で行う方法は、貴重な生物が生息する河川や河原の自然環境を守ることにもつながる。
上り線側の工事は来年4月までの予定で、その後1年かけて下り線側を実施する。工期中は対面通行が続く。