今年の販売が始まった味真野茶をアピールする会長=福井県越前市味真野公民館

今年の販売が始まった味真野茶をアピールする会長=福井県越前市味真野公民館

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味真野茶、新茶今年も 越前市の保存会、販売開始

福井新聞(2023年7月6日)

 福井県越前市味真野地区で江戸時代から伝わる「味真野茶」の今年の新茶の販売が始まった。味真野茶の継承活動に取り組み、販売する味真野茶保存会は「香りや甘み、渋みを味わってもらいたい」とアピールしている。

 味真野茶は同地区でかつて生産が盛んだった。摘み手が減って廃れてきたことに危機を感じた地元住民が次世代に残していこうと2011年、同保存会を結成した。新茶の販売や、茶の手もみ作業時の民謡「味真野茶もみ唄」のコンクールを開くなど活動している。

 今年は5月に3回、五分市町の城福寺、味真野苑、宮谷町の茶畑で、同保存会や地域住民ら約90人が茶摘みを行った。昨年並みの約245キロを収穫した。

 商品は、袋入りは50グラムで500円(税込み)。1個3グラムのティーバッグは10個600円(同)、2個130円(同)の2種類を用意した。

 会長は「1煎目は80度のぬるめの温度で甘みや香りを、2煎目は90度くらいの熱いお湯で渋い濃い味を楽しんでほしい」と話している。

 市味真野公民館と市万葉菊花園で販売している。問い合わせは同公民館の保存会事務局=電話0778(27)19
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