ライトアップされた服部神社=2020年8月、加賀市山代温泉

ライトアップされた服部神社=2020年8月、加賀市山代温泉

石川県 加賀・白山・小松 北陸新幹線 祭り・催し アウトドア・レジャー その他

湯の曲輪、光の演出  山代温泉総湯、足湯など8月 幻想的にライトアップ

北國新聞(2023年7月6日)

 来春の北陸新幹線加賀温泉駅開業に向け、加賀市山代温泉観光協会は8月、温泉の中心部にある湯の曲輪(がわ)周辺の建物をライトアップする取り組みを始める。明治時代の総湯を復元した「古総湯」やあけぼの通りなど、昔ながらの面影が残る街並みを幻想的な光で演出し、観光客が夜に散策しやすい環境を整える。インバウンド(訪日客)の需要が多いナイトツーリズムの一つとして発信し、山代エリア全体の活性化につなげる。

 ライトアップする建物は、古総湯、総湯の門、足湯などで、山代温泉の守り神とされる山代日子命(ひこのみこと)をまつる服部神社は照明設備を更新する。あけぼの通りに面し、浄土真宗中興の祖・蓮如上人ゆかりの「袈裟(けさ)掛けの松」がある専光寺の山門も照らし、夜の温泉街でそぞろ歩きを楽しんでもらう。

 将来的には万松園通りに面する真言宗薬王院温泉寺の石壁や魯山人寓居跡(ろさんじんぐうきょあと)いろは草庵(そうあん)などを含めることも検討している。

 協会は古総湯を中心に旅館や商店が軒を連ねる湯の曲輪を地域固有の観光資源と位置付け、新幹線開業後の誘客に向けた磨き直しを進めており、夜間景観の創出はその一環となる。

 湯の曲輪のライトアップは、コロナ禍で打撃を受けた観光地を対象に、一体的な再生を支援する観光庁の補助金を活用する。早期に照明設備の設置工事に着手し、夏祭りが開かれる8月中の開始を目指す。

 山代温泉では、2025年9月に丘陵公園「萬松園(ばんしょうえん)」の開園を控えており、同協会は湯の曲輪周辺や同公園の散策を山代観光の新たな名物として発信する。

 同協会の安念義浩事務局長は「昼も夜も街歩きが楽しめる温泉街を目指して取り組んでいく」と話した。

えきねっと びゅう国内ツアー

加賀・白山・小松 ニュース

加賀・白山・小松
イベント

加賀・白山・小松
スポット