シーズンの無事を祈る関係者=内灘海水浴場

シーズンの無事を祈る関係者=内灘海水浴場

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内灘海水浴場で祈願祭 4年ぶりにぎわい期待

北國新聞(2023年7月8日)

 内灘町が4年ぶりに開設する内灘海水浴場の安全祈願祭は7日、同所で行われ、町職員らが町を代表する行楽地のにぎわいを願った。海開きの8日は荒天のため遊泳禁止とし、催事も中止となったが、コロナ下を経て今季は大勢の海水浴客が期待される。かつて深夜営業でトラブルが相次いだ旧浜茶屋施設は来春には撤去される見通しで、関係者はより安全に楽しめる海水浴場をアピールしていく。

 内灘海水浴場は8月13日まで、午前9時~午後5時に開設する。平日は2人、土日は3人の監視員を配置し、行楽客の安全性を高める。祈願祭では、小濱神社の齋藤政史宮司が祝詞を奏上し、川口克則町長、七田満男町議会議長らが順に玉串をささげた。

 町によると、海水浴場の来場数は2017年が2万4千人、18年は2万3千人、19年は1万9千人と減少傾向にあり、町は関係者と連携したイベントの開催など趣向を凝らして反転攻勢をかけたい考えだ。

 内灘海岸では16年夏まで3軒の浜茶屋があった。深夜まで営業し、騒音やトラブルが絶えなかったという。しかし、県が同年10月、浜茶屋関係者らでつくる管理組合の占用許可の延長申請を拒否して以降、浜茶屋は営業していない。

 組合が県の占用不許可の取り消しを求めた訴訟は19年に最高裁で敗訴が確定。現在も建物は砂に埋もれながら残り、「危険で見苦しい」と指摘されるが、馳浩知事は来春をめどに撤去を目指す方針を示している。

 町は浜茶屋に代わって飲食を提供するキッチンカーの出店を呼び掛けるなど、にぎわい創出に努める。町観光振興室の長谷川万里子室長は「旧浜茶屋は県が責任を持って撤去してくれるので心配していない。今季は間に合わなかったが、関係者が一丸となって安全安心を高めるので、多くの人に楽しんでほしい」と話した。

  ●夕日イベント中止

 内灘海水浴場では8日、河北郡市観光企画委員会と内灘町商工会が、夕日を眺めながら音楽と食を楽しむ「内灘サンセットアワー」(北國新聞社後援)を4年ぶり2回目の開催を予定していたが、荒天が予想されるため中止を決めた。

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