はさみで和紙を切る西新町の住民

はさみで和紙を切る西新町の住民

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曳山彩る花傘新調 新湊の西新町・東新町が5年ぶり、10月祭りへ住民一丸

北日本新聞(2023年7月11日)

 10月に射水市新湊地域で開かれる国重要無形民俗文化財の新湊曳山(ひきやま)まつりに向け、祭りを伝承する新町が曳山に飾る花傘を5年ぶりに新調している。曳山の曳き子は主に男性が担っているため、花傘の制作は男女問わず住民全員で祭りに携わる貴重な機会。9日に公民館で制作が始まり、参加者が心を込めて和紙を折った。

 新湊曳山まつりは全13基の曳山が練り回される。このうち新町は、西新町と東新町の2自治会で1基を巡行する。花傘は曳山の上部にドーム状に取り付けられる。新町は和紙を使用しているため、雨による傷みで数年おきに新調している。

 この日は西新町と東新町の住民計約40人がそれぞれの公民館に分かれて制作した。赤、黄、白の3色の和紙をはさみで直径23センチの円形に切り、外側に6~8ミリ間隔で切り込みを入れた。和紙を組み合わせて全162個の花を作り、36本の竹の棒に4、5個ずつ貼り付ける。9月ごろまでに曳山に飾る。

 東新町総代の高岡賢一さん(54)は「たくさんの住民が曳山に関わってくれるのがうれしい。町内の皆で曳山を大切に保存していきたい」と話した。

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