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北國新聞(2023年7月12日)
小松駅高架下で整備中の観光交流センター「Komatsu九(ナイン)」が11日、報道関係者に公開された。内装は九谷焼や小松イ草など地場産品をふんだんに使用。来春の北陸新幹線延伸で小松を発信する拠点となる。早朝から夜間まで開放されるビジネスゾーンも併設し、事業者が住所を置くことを想定した準備を進めて9月18日に開所する。
●9月18日開所
センターは小松市が総工費約10億円をかけて整備する。A~D棟で構成し、カフェや観光案内、コワークキングエリア、ギャラリー・イベントスペースを配置する。フードエリアの5店は6月に先行開業した。
愛称の「九」は九谷焼と「人が育つ」「街を伝える」など九つのコンセプトを象徴する。石の文化、歌舞伎などを描いたロゴマークサインが設置された。
通路に小松の瓦の素材が混ぜ込まれ、外装のサインには地元の滝ケ原石も使われた。小松美術作家協会加盟の作家が手掛けた九谷焼や絵画、写真、書、彫刻など「こまつの美」の内装が今後施される。
コワーキングエリアには、小松イ草の畳表、九谷焼のちょうず鉢を置いた。会議や個人的なビジネスでの利用が可能で、新幹線駅での同様の設備は北陸初となる。会員がオートロックキーで午前7時から午後10時まで出入りできる。
新幹線改札口周辺の天井には日用スギが用いられ、大型ビジョンを備えたイベントホールには、駅近くの八日市地方遺跡の出土品も並べる。市の担当者は「小松と深く関わる出会いが生まれる場所にしたい」と話した。