長野市中条の「道の駅中条」の裏山で16日、カブトムシを捕るイベントが開かれた。自然に親しむきっかけにしてもらおうと地元住民らの実行委員会が企画し、市内外から親子連れら272組が参加。子どもたちは木の幹に止まったカブトムシに目を輝かせていた。
会場はクヌギやナラなどが生える広葉樹の林で、実行委のメンバーが木の幹にカブトムシを放った。林の中に入った子どもたちは「でっかいカブトだ」などと歓声を上げながら捕まえていた。
参加者はおがくずが入ったケースに雄と雌を1匹ずつ入れて持ち帰った。市内から訪れた小学2年生の阿部柊月(ひづき)君(7)は「大切に育てたい」と笑顔だった。
カブトムシは実行委を構成する中条地区林業研究グループのメンバーらが幼虫から育てた。実行委の酒井勇委員長(71)は「子どもたちの楽しそうな顔を見るのが何よりうれしい」と話した。