整備会のメンバー(左)と作業に汗を流す高校生たち

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信州の山城「霞城」、都内の高校生ら整備に汗 長野市で農家民泊中の3人、地元住民と一緒に

信濃毎日新聞(2023年7月18日)

 長野市松代町大室にある戦国時代の山城「霞(かすみ)城」跡で17日、大室地区で農家民泊をしている東京都内の高校生3人が、城跡の保存活動をしている地元住民らと一緒に整備作業を体験した。高校生たちは、地域の活気につながる場所にしたい―という住民の思いに触れながら、伐採木の撤去などで汗を流した。

 高校生たちに地区の歴史を知ってもらおうと初めて企画。城跡の整備を続けている小山清さん(76)が霞城の歴史も説明した。桐朋高校(東京都国立市)1年の忍田裕哉さん(15)は「地元の人が労力を使って整備してくれていることを知って、感謝したい」。小山さんは「また山城に来てほしい」と話していた。

 霞城は松代町大室を領した大室氏の居城といわれ、別名が大室城。戦国時代には珍しく石垣を多用している。長年放置された状態が続いていたが、2017年に小山さんら有志が「大室霞城址(じょうし)整備会」を結成。トレッキングなどで親しんでもらえるよう、一帯で樹木の伐採や草刈り、登山道の整備を続けている。

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