光や音、映像を使った体験型アートが楽しめる「魔法の美術館 アート・イン・ワンダーランド」展が7月22日、富山県の高岡市美術館で開幕した。大勢の家族連れらが訪れ、遊び感覚で作品に親しんだ。9月3日まで。
7組の作家が13作品を展示した。体験型展示クリエイター、本多大和さんの「ミルアンサンブル」は、壁に手をかざすとピアノやラッパなど楽器の音が鳴り、映像が現れる。アーティストの藤本直明さんは、歩くと床に映し出された色とりどりの魚が寄ってくる「淡彩の魚たち」を出品した。
言葉を発すると、その言葉が文字になってスクリーンに現れ動き出す作品もあり、来場者は「チューリップ」「バナナ」など思い思いの言葉を発した。射水市の保育園児、野上路久(ろく)ちゃん(5)も気に入った様子で、母親の麻絵さんは「会期中にまた来たい」と笑顔を見せた。
高岡市下関小学校3年の横越諒太朗君は、壁にボールを投げると花火の映像が広がる作品が特に印象に残った様子で、「めっちゃ楽しかった」と力を込めた。富山市の80代女性は「絵と一緒になって体験できたのが良かった。体を動かして若返った」と話した。
作品の反応に歓声を上げ、スマートフォンで熱心に撮影する来場者もいた。
高岡市美術館と北日本新聞社でつくる実行委員会主催。
開館は午前9時半~午後5時(入館は同4時半まで)。