福井県越前市白山地区の特産「しらやま西瓜(すいか)」の出荷に向けた目ぞろえ会が7月26日、同市上杉本町のJA越前たけふ白山野菜集出荷場で行われた。今年は降水量が平年よりも多かったため着果数は減ったものの、甘みや食感は十分な出来栄え。7月28日から出荷が始まり、早ければ29日から丹南地域のスーパーなどで店頭に並ぶ。
しらやま西瓜は、昼夜の温度差が大きい同地区の丘陵地が育む甘みが特徴。白山野菜出荷組合の生産者29人が計約5・8ヘクタールで栽培している。今年は6月14日ごろから着果が始まった。平年の着果期間6月11日~7月20日の降水量は、今年は平年比140%と多く、11日時点の着果数は昨年より約7600玉少なかった。
目ぞろえ会では、農家が持ち寄ったスイカを手でたたき、実のつまり具合を確認した。糖度は一般的なスイカの中でも高めの12度台のものもあった。来賓で訪れた山田賢一市長が試食し「甘くてシャキシャキ」と話した。
組合長は「個数は少なくても糖度は11度以上を保って出す。味わってもらいたい」と品質の高さをアピールした。8月中旬まで市場に出回る。