●夏の旅行需要高まる
JR西日本金沢支社は27日、旧盆期間(8月10~17日)の指定席予約状況を発表した。北陸新幹線(糸魚川―上越妙高間)の予約席数は26日時点で13万席となり、コロナ前の2018年比95%にまで回復した。新型コロナの5類移行で夏の旅行需要が高まっており、20年以降の旧盆期間では、コロナ前の水準に最も近づいた。
北陸新幹線の予約席数は、かがやき、はくたかが対象で、22年比では149%となった。旅行直前に予約が入る傾向が強まっており、金沢支社の担当者は「まだまだ予約は伸びる」とみている。
特急の予約席数は、関西方面の「サンダーバード」が18年比81%の6万席、中京方面の「しらさぎ」は18年比85%の2万2千席となり、いずれも80%台にとどまった。同支社によると、特急は新幹線と比べて直前に予約する人が多いという。
北陸への入り込み数は18年比89%の10万8千席、北陸から各方面に向かう列車の乗客は同90%の10万3千席となった。そのほか、能登かがり火は千席、ダイナスターは700席の予約が入っている。
●8月11日入り込みピーク
混雑のピークは北陸行きが8月11日、北陸から各方面に向かう列車が同13日とみている。
北陸新幹線では、今年の大型連休(4月28日~5月7日)の利用状況が18年比97%まで戻り、5月3日は1日当たりの利用者数が金沢開業以降で最多となる約4万4千人に上った。
今夏はコロナの5類移行で、全国的に旅行ニーズが高い。
旅行大手のJTBがまとめた今年の夏休みの国内旅行者数の推計は19年比0・1%増の7250万人で、コロナ前を上回っていた。
●JR東は93%
JR東日本も同日、旧盆期間の予約状況を発表し、北陸新幹線(高崎―軽井沢間のかがやき、はくたか、あさま)の予約席数は、18年比93%の22万5千席だった。