引退した競走馬と触れ合える「珠洲ホースパーク」が1日、珠洲市蛸島町にオープンした。日本中央競馬会(JRA)の元調教師、角居勝彦さん(59)=金沢市出身=が整備した。元競走馬に会える場所は全国的に少なく、今後は放牧地を拡大して馬の数も増やす予定。引退馬が余生を過ごせる場所を確保し、地震に見舞われた珠洲市の観光誘客にもつなげていく。
角居さんは2020年7月、同市三崎町粟津の「タイニーズファーム」を拠点に引退馬の支援活動に取り組んでいる。現在は、JRAで3勝したレッドアルティスタ(11歳牡馬)やサトノアクセル(11歳牡馬)、ヴォリション(16歳牝馬)とミニチュアホースの4頭がいる。
ホースパークは旧農業施設「花き栽培センター」の跡地に整備した。約1万平方メートルの放牧地と、馬が運動する約1800平方メートルの角馬場が整備された。来場者は餌やりやブラッシングで触れ合い、乗馬体験も楽しめる。角居さんは「馬の余生を考えながら、観光に来た人たちに馬との触れ合いを楽しんでほしい」と話した。