一般公開された桑島化石壁の展示パネル=白山市民交流センター

一般公開された桑島化石壁の展示パネル=白山市民交流センター

石川県 加賀・白山・小松 アウトドア・レジャー その他

「桑島化石壁」ロマン伝え 本社寄贈、展示パネル披露 白山市民交流センター

北國新聞(2023年8月2日)

 北國新聞社から白山手取川ジオパーク推進協議会に寄贈された1億3千万年前の地層「桑島化石壁」の展示パネルが1日、白山市民交流センターでお披露目された。市全域の世界ジオパーク認定を記念し、実物の30分の1に仕上げられたパネルは、先端技術を駆使して岩肌や地層を鮮明に表現。見学に訪れた地元の中学生らは太古のロマンと大地の奥深さを感じ取った。

 桑島化石壁は国の天然記念物で、これまでに肉食恐竜の歯をはじめ、さまざまな動植物の化石が発掘されている。パネル制作は北國新聞創刊130年記念事業である手取川環境総合調査の一環で、化石壁をドローンでレーザー照射し、縦2・3メートル、横5メートルに仕上げた。

 ドローン撮影は建設コンサルタント「地域みらい」(中能登町)が担い、白山市が調査に協力した。

 お披露目式では、田村敏和市長が「立派なパネルをいただきありがたい。多くの市民に楽しんでもらいたい」とあいさつ。引き続き、手取川環境総合調査で調査員を務める長谷川卓金大教授、柳井清治石川県立大特任教授が化石壁について解説した。

 見学に訪れた武部蒼大さん(松任中2年)は「最先端の技術を使って手間をかけているだけに価値が伝わった」と笑顔を見せ、米田遥太朗さん(同)は「桑島化石壁の貴重さが分かった。本物の化石壁を見に行きたくなった」と話した。

 会場には、北國新聞社による手取川環境総合調査や産出化石に関するパネルも並んだ。パネルと対応した立体像を表示するモニターテレビも設置され、来場者は自由に使うことができる。一般公開は31日まで。

えきねっと びゅう国内ツアー

加賀・白山・小松 ニュース

加賀・白山・小松
イベント

加賀・白山・小松
スポット