今年の加賀立国1200年を記念し、小松駅が平安絵巻で彩られる。小松市などが9月23日、駅高架下に開所する小松市観光交流センター「Komatsu九(ナイン)」で、朗読劇イベント(北國新聞社後援)を開催、劇中では平安時代の衣装をまとった市内の園児・児童計50人による稚児行列を展開する。北陸新幹線開業を控えた節目の年を市民挙げて盛り上げる。
朗読劇「加賀のまほろば 時空を超えて」は、市などでつくる加賀立国1200年祭実行委員会が主催する。子どもたちが「謎の老婆」との会話を通じて、国府が置かれた小松の歴史に理解を深めるオリジナルの物語で、金沢市の「朗読小屋 浅野川倶楽部」が脚本を仕上げた。倶楽部の高輪眞知子代表が演出を担当する。
9月18日に開所したばかりの観光交流センターの通路に舞台と音響・照明設備を置き、稚児行列が周辺を練り歩いてから、舞台で20分程度の劇が上演される。小松能楽会による能「安宅」が披露された後、再び行列が進む。平安時代の衣装を着た大人4人が行列を先導する。
上演に関わる市埋蔵文化財センターの望月精司専門員は「朗読劇を通じて、まほろばの地『加賀国・小松』を感じてほしい」と話した。