伝統建築を知ってもらおうと展示する大工道具

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郷土の伝統建築知って 高岡・土蔵造りのまち資料館、11日リニューアル

北日本新聞(2023年8月10日)

 高岡市土蔵造りのまち資料館(旧室崎家住宅)が11日、リニューアルする。郷土の伝統建築の良さを知ってもらおうと、大正期の大工道具を新たに展示。昔ながらの金物をそろえたショップを設け、日本茶と和菓子の提供も始める。9日は同市小馬出町の同館で事前発表会があった。

 高岡市土蔵造りのまち資料館は、国重要伝統的建造物群保存地区の山町筋にある。商人の町家だった建物で、土蔵造りの特徴を残しており、市指定文化財になっている。資料館として2002年に開館。今年4月からデザイン&マーケティング会社はんぶんこ(同市)が指定管理者となった。

 資料館の役割を再検討し、リニューアルする。展示する大工道具は、のこぎり、かんな、みのなど大正期に使われていた約40点で同市の工務店「松匠(まつしょう)」から借り受けた。「POP-UPショップ」ではふすまの引き手やくぎ隠しなどを販売する。

 かつて商談のため要人をもてなした座敷を活用して日本茶とようかんのセットを提供。伊藤博文の書の軸が掛けられており、日本庭園を眺めながら楽しめる。

 東海裕慎はんぶんこ社長は「古来の住宅を意識して、ゆっくり過ごしてほしい」、市文化財保護活用課の池守凡子課長は「高岡の誇る文化財の素晴らしさを感じてもらいたい」と話した。開館は土日祝日で、午前9時~午後4時半。平日は予約すれば入館できる。入館料は300円。

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